市場に流通する無形生産物を評価する際、それがデザインとして機能しているか、あるいはアートやマス向けエンターテインメントコンテンツとして機能しているかによって、生産効率の向上がもたらす経済的意味合いは根本的に異なる。
デザインの本質はユーティリティ[^1]の提供である。広告バナーやユーザーインターフェースなど、特定の課題解決を目的とする領域においては、生産にかかるコストや時間の削減は社会全体の効率化に直結するため、技術革新による生産速度の向上は無条件に善として受容される。そこでは消費者の可処分時間を節約させることが至上命題となる。